第1章.なぜ今、インドなのか

●日本はもうダメか!?

 本来なら自国、つまり日本に投資するべきでしょう。なぜならば、自国であればその国の経済状態や企業の状況を事細かに把握できるため、リスクを減らすことができるからです。しかし、その日本は投資するに値する国ではなくなってしまったのです!国の借金は700兆円を超え、財政危機による国債の暴落からハイパーインフレが起きる危険性があります。また、先進国の中でも最も急激に少子高齢化が進むため、若年層が減少して国民全体の消費意欲が衰え、また社会保障費の負担が重税となって国民に重くのしかかる。そして、子どもたちの学力低下も目に余るものがあります。(これについては、私はついこの前まで教壇に立っていたのですが、ホントにシャレにならないところまで来てます。)一説によると、将来日本は極東の貧困国に成り下がってしまうという話もあります。(確か、竹中平蔵氏もそう仰ってましたね。)ではどうすればいいのか?ズバリ!これからどんどん経済成長する新興国に投資すればいいのです!そう!高度経済成長期の日本のような国に今のうちから投資しておけば、数十年後には大きな利益をもたらしてくれるでしょう!「だったら中国じゃん!」と仰る方も多いと思います。確かに中国の経済成長率は9%台ととんでもない数字を叩き出しています。…が!私は中国に投資する気はありません。

●なぜ中国に投資しないのか

 ではなぜ中国に投資する気はないのか。その理由は、まず第一に今の中国経済はバブルであるということ。現在の中国の好況の背景には北京オリンピックや上海万博のための投資などがあることはみなさんご存じだと思います。しかしその投資活動が過熱化し、中国政府も引き締めに躍起になっています。政府自体がバブルであると認めているようなものであり、それがいつはじけるか分からないわけです。さらに過去の日本の例のように、「オリンピック=経済成長のきっかけ」という考え方があるようですが、近年のオリンピックというのはあまりにもお金をかけすぎて、祭の後には莫大な負債が残ることが多いのです。昨年のギリシャもかなりの額にのぼったようです。
 それから第二に、中国政府自体が信用できないということが挙げられます。先日の中国国内の反日デモの際に町村外相が中国に渡り抗議しましたよね。その際に中国政府は国内に「町村外相が中国国民に謝罪した」という、事実無根なウソの報道をしました。そのような政府が平気で事実をねじ曲げるような国には恐ろしくて投資などできません。
 そして第三に…みなさん忘れちゃいないですか?中国には人口増加を抑制するための”一人っ子政策”っていうのがあることを。まぁ戸籍に入っていない子どももたくさんいるらしいですが、この先中国も日本と同じように少子高齢化が進むでしょう。そうなれば日本と同じように消費意欲は減退する。結局は日本と同じように経済が衰退していくのではないかと考えているわけです。実際、数十年後には中国を抜いてインドが人口世界一になるといわれていますから。
 以上の理由から私は中国には投資する気はないわけです。

●インドに投資するワケ

 ここ数年、中国投資で莫大な利益を上げられた方も多いと思います。なかには中国株で1億円も稼いだ方もいらっしゃるようです。しかし、もう二度と中国株で同じようなおいしい思いをすることはできないでしょうね。しかし、インド株なら二匹目のドジョウを狙うことができると思います。インドは第二の中国になりうると思います。その根拠を以下に述べておきます。
 まず第一にインドの人口の多さが挙げられるでしょう。中国のときもそうでしたが、やはり人口が多いということはそれだけ巨大な市場になる可能性があるわけです。そして先述しましたが、インドの人口は、数十年後には中国を抜いて世界第一位になるといわれています。紛れもなく世界一の巨大市場になるでしょう。
 第二に、いずれインドは先進国の仲間入りをすると考えられます。これはとある証券会社の試算なんですが、50年後の世界各国のGDPランキングは
 1位.中国 2位.アメリカ 3位.インド…
 となるそうです。さらに現在インドは、日本・ドイツ・ブラジルと共に国連の常任理事国入りを目指しています。もしこれが実現するとなれば、インドはますます世界から注目されることとなるでしょう。
 そして第三に、インドには優秀な人材が多いのです。ご存じの方もおられると思いますが、インド人というのは数字の”0”という概念を考え出した民族です。そしてインド人の数学者もかなりいるという話を聞いたことがあります。ですから彼らは非常に数学に強く、アメリカなどに多くの人材を輩出し、多くの人々がソフトウェアの開発に携わっているそうです。もしインドが経済成長すれば彼らが本国に帰ってくることも考えられ、そうなるとインドはIT大国になるかも知れませんね。中国が”世界の工場”ならインドは”世界の頭脳”になるかも知れません。
 以上の理由から私は数年前からインド投資を考えていました。折しも昨年から日本国内でもインドに投資するファンドが設定されたので、私もいよいよ参戦しようと考えたわけです。

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