第2章.インドってどんな国?

●インドってこういう国

 それでは、インドとはどのような国なのかをお話ししたいと思います。まずはインドの主なデータからどうぞ。
 人口:10億2,702万人
 国内総生産:4,210億米ドル
 経済成長率:6.8%(平均)
 輸出額:375億米ドル(1999-2000)
 輸入額:461億5,000万米ドル(1999-2000)
 外貨準備高:380億米ドル(2000年3月現在)
 国内貯蓄率:24.7%(1997-98)
 物価上昇率:4.0%
 政策金利:6.0%
 1ルピー=2.42円(2005年4月28日現在)
 政治:パキスタンなどと国境紛争を抱える。
 経済:農業がGDPの2割以上で、成長率は天候に左右される。
 財政:2003年度の財政赤字はGDP比4.8%で毎年漸減させることを政策目標とする。
 雇用:就業人口の6割が農業で、高・中所得層と貧困層の二極化が進む。

●インド投資の魅力

 それでは次に、インドの将来について注目すべきポイントを挙げておきましょう。

1.経済自由化は遅く、マーケットはまだ若い

 インドは政治的には民主主義体制ですが、経済的には1947年の独立後、長い間社会主義的な政策をとってきました。ですから経済が自由化されたのは1991年のことで、市場はまだ若く発展の初期段階にあります。1人あたりのGDPについては、現在の中国経済が日本の60年代頃に相当するに対し、インド経済は50年代の初め頃に相当するといわれています。つまり中国から10年遅れているわけですから、今のうちから投資しておけば中国投資のときと同じように、10年後には大きなリターンが狙えるわけです。

2.インドは人材の宝庫

 中国経済を引っ張るのが製造業であるのに対して、インドの代表的な産業はソフトウェア産業です。インド人は先述したように教育水準が高い上に、準公用語が英語です。それを背景にたくさんのIT関連の人材を欧米に輩出しているのです。さらに特筆することは、インドは若い世代の人口が多いということです。国家が成長していく過程において、若い世代の労働力は欠かせないわけですから、”一人っ子政策”で先細りしていく中国に比べると有望かも知れませんね。

3.これからインフラ整備が進む

 インドは基本的にインフラ整備が遅れていると言われています。しかし現在、インド全土を総延長5,800kmに及ぶ幹線道路で結ぶ計画などがあります。このように幹線道路・港湾・空港などの大規模なインフラ整備が進むということは、これに関連したセメント・鉄鋼産業などの発展も見込めるわけです。現在の中国特需と同じようなことが起きるかも知れませんね。

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